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奈良, 日本
金剛山(こんごうさん、こんごうざん)は、奈良県御所市と大阪府南河内郡千早赤阪村との境目にある山。かつては高間山・高天山(たかまやま)や葛城嶺(かづらきのみね)といわれていた。金剛山地の主峰である。 標高は1,125メートル。最高地点は葛木岳(かつらぎたけ)といい、御所市の葛木神社の本殿の裏にあるが、神域となっており立ち入ることはできないため、国見城跡の広場が山頂扱いされている。他に湧出岳(ゆうしゅつだけ)1,112メートル、大日岳1,094メートルのピークがある。大阪府の最高地点(1,053メートル)がこの山の中腹にあり、その旨の標識が掲出されている。三角点は湧出岳に設置されている。 奈良県と大阪府を一望できる良好な立地条件から、奈良県防災行政無線、電源開発、関西電力などの無線中継所が湧出岳に設置されている。大日岳には昭和20年代から警察庁の無線中継所が存在した(平成時代に撤去済み)。大日岳の広場(開けた場所)はその跡地である。 山頂付近まで林道が整備されており、山頂付近には宿や売店などもある。一帯が金剛生駒紀泉国定公園に属しており、奥河内観光のひとつとなっている。大阪みどりの百選に選定されている。かつては金剛山ロープウェイが山上の「ちはや園地」まで運行され、気軽に山上までアクセスできた(2019年3月15日以降運行停止中)。年間約50万人が登頂する。 また、大日本帝国海軍の軍艦であるコルベット艦の金剛と戦艦金剛、海上自衛隊の護衛艦「こんごう」はこの山の名前に因んで名付けられている。