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ニューヨーク アメリカ
ハイライン(High Line)は、全長2.3kmのニューヨーク市にある線形公園である。マンハッタンに所在した、廃止されたウエストサイド線と呼ばれるニューヨーク・セントラル鉄道の支線の高架部分に建設された。1993年に完成した、類似したパリのプロジェクトである全長4.8kmのプロムナード・プランテ(並木道)に着想を得て、ハイラインは空中緑道および廃線跡公園として再設計された。 ハイラインはマンハッタンのロウアー・ウエスト・サイドへ伸びるウエストサイド線の廃止された南部区間に建設された。具体的にはミートパッキング地区のガンズヴォート・ストリート(14丁目の3ブロック南)からチェルシー地区を通り、ジャヴィッツ・コンベンション・センターの近くの34丁目にあるウエストサイド・ヤードの北端に至る。かつては、ウエストサイド線はさらに南へ伸び、キャナル・ストリートのすぐ北のスプリング・ストリートにあるターミナルまで通じていた。しかし、その区間の大半は1960年に取り壊され、残っていた区間も1991年に取り壊された。 鉄道から都市公園へ転用するための工事は2006年に始まった。2009年には第1区間が、2011年には第2区間が、2014年には第3区間が公開された。このプロジェクトは近隣の不動産開発に拍車をかけ、ハロー効果によって不動産の価値を高めた。2014年11月現在、ハイラインには年間500万人近くの入場者が訪れる。